トーキョーブックガール

世界文学・翻訳文学(海外文学)や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

2020年 国際ブッカー賞受賞作はThe Discomfort of Evening

 更新が滞ってしまいました。みなさまはお元気ですか? 

 わたしはとっても元気! 今年は仕事と育児に加えて、勉強も(コロナの影響で仕事に余裕が出るんじゃないかと踏んでいた……勘違いだった)と、頭と体をフル回転させています。なかなかブログ(やInstagramやTwitter)を更新できなくなってしまったものの、新しい生活をわたしなりに楽しんでいます。

 でも、本が全然読めない。もっと読みた〜い。真夜中にようやく仕事を終え、「さあ読書の時間だ!」と本を開くと、待ち構えていたかのように愛犬(前も書いたけど、『カルメン・ドッグ』のプーチそっくりで、すごくお世話好きで、おそらくわたしのことを自分の娘だと思っている)がやってきて、寝室に連れて行こうとするので、読めない……。でも、あまりにかわいいから、ついつい従ってしまう。

 さて、少し遅れてしまったけれど、国際ブッカー賞がついに発表されたので、今日はそれについて。

 

 受賞作は、こちら。The Discomfort of Eveningでした。

作者:Marieke Lucas Rijneveld(オランダ、オランダ語)

翻訳者:Michele Hutchison

 

 著者のデビュー作で、主人公はJasという10歳の女の子。スケート中に弟が事故で亡くなり、家族が悲しみと向き合う姿を時にユーモアも交えて描いている作品。

 

 ロングリストやショートリストの発表時から長い時間が経ち、世界が置かれている状況も変わったけれど、あらためて「翻訳」を通じて(今は)訪れることのできない別の国の作品を楽しめることの幸せをかみしめている今日この頃。

 今年の国際ブッカー賞のショートリストからは、Hurricane Seasonを読んでいるところ。こちらもめちゃくちゃおもしろいです。

 来年こそは、候補作すべてを読んで、どれが受賞するか予想してみたいもの。来年こそは!

 今月も来月も、みなさまに素敵な本との出会いがたくさんありますように。こんな時期ではありますが、いつも読んでくださるみなさまの幸せをお祈りしています♡ Happy reading!

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