トーキョーブックガール

海外文学・世界文学や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

スペイン文学

『グルブ消息不明』エデゥアルド・メンドサ: すごく奇妙で、夏のバルセロナを感じる一冊

[Sin noticias de Gurb] この本を読むのにおすすめなのは ・うだるように暑い夏 ・とにかく何も考えたくない日 ・一人でゆるりと過ごしながら、時折えへえへと笑いたい時 です。 グルブ消息不明 (はじめて出逢う世界のおはなし―スペイン編) 作者: エドゥアル…

The Dialogue of Two Snails / フェデリコ・ガルシーア・ロルカ

(二匹のかたつむりの会話) なぜわざわざ英語で……という感じがしなくもないが、以前ブログに書いた文庫サイズのPenguin Modernシリーズからロルカの作品集が出ていたので衝動買いしてしまった。 衝動買いしたくもなるよ、この値段なら(イギリスでは1ポンド…

『ぼくを燃やす炎』マイク・ライトウッド

[El fuego en el que aldo] 先日Frankenstein in Baghdadの記事をあげたら、Twitterで作者のAhmed Saadawiさんがリツイートしてくださって、びっくりした(Twitter、あまり見ないのだけれど、記事アップだけはブログと連携させている)。アラビア語で執筆さ…

Las Manos Pequenas / アンドレス・バルバ

(小さな手) 最近、アンドレス・バルバ(Andrés Barba)にはまっている。 なんと、先日のヨーロッパ文芸フェスティバルで来日していたのですね。しかもヨーロッパハウスで講演していたのか〜! どのみち、この日は行けなかったのだけれど、是非話を聞いてみ…

『黄色い雨』 フリオ・リャマサーレス: 黄色い雨ってどんな雨?

[La Lluvia Amarilla] 私の目の前に広がっているのは、死に彩られた荒涼広漠とした風景と血も枯れてしまった人間と木々が立っている果てしない秋、忘却の黄色い雨だけだ。 2017年に河出文庫にて文庫化され、短編も新たに2つ収録しているということで購入&再…

『プラテーロとわたし』 フアン・ラモン・ヒメネス

[Platero y Yo] 今年はあまり新しい本は買わず持っている本を読み返すことにしている。 最近読み返したのは、こちらの一冊。ノーベル文学賞を受賞した詩人、フアン・ラモン・ヒメネスの『プラテーロとわたし』。 プラテーロとわたし (岩波文庫) 作者: J.R.ヒ…

スペインを舞台にした小説 16冊

GWまでもう少し。ニューヨーク編*1に続いて、今日はスペインを舞台にした小説を思いつくまま挙げてみる。 現代スペイン文学はさほど日本語訳されないのが残念。それでも、いい作品はたくさんある。 スペインに行く際はぜひお供に。脳内スペイン旅行にも! 『…

Nada / Carmen Laforet(カルメン・ラフォレット)少女が大人になるまで

みなさま、こんにちは! トーキョーブックガールです。 南の島から東京に戻ってきました。 東京の方がよっぽど暑いことにびっくりでございます……。 今日は夏になると読み返したくなる小説について、書いてみたいと思う。 Carmen LaforetのNada。 スペイン文…