トーキョーブックガール

世界文学・翻訳文学(海外文学)や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

2023年出版

ルームメイトは、テイラー・スウィフトと『愛の不時着』をこよなく愛する吸血鬼(My Roommate is a Vampire)

キャシー・グリーンバーグはシカゴ在住のアーティスト。というか、大学でモダンアートを学び、自身もモダンアート制作に取り組んでいるのだけれど、悲しいかな作品が高く評価されたことは一度もない。美術教師になりたいと願っているものの面接に落ちまくり…

火星小説が輝いた2023年(Sea Change、Girlfriend on Mars)

SF小説によく用いられるモチーフがいわゆるliterary fictionに繰り返し登場するようになると、テクノロジーが社会に浸透したことを感じる。 たとえば、AIが登場するイアン・マキューアンの『恋するアダム』が出版されたのは2019年、そしてカズオ・イシグロの…

『ヴェリティ/真実』の解説を書きました(コリーン・フーヴァー著、相山夏奏訳、二見書房)

お知らせです。 今週発売となった小説『ヴェリティ/真実』に解説を寄稿しました。 www.futami.co.jp #bookstagramや#booktokなど、読書家たちが集うオンラインコミュニティで名前を見かけない日はない作家、コリーン・フーヴァーが初めて手がけたサスペンス…

Forbes JAPANに寄稿しました / ロマンス小説の効能

みなさま、こんにちは! なんと半年ぶりのブログ更新です。 ブログでのお知らせが遅くなってしまい大変恐縮ですが、Instagramに投稿したとおり10月にForbes JAPANさまにロマンス小説についての記事を寄稿しました。 こちらからどうぞ。 forbesjapan.com ロマ…