トーキョーブックガール

世界文学・翻訳文学(海外文学)や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

ピューリッツァー賞

2020年のWomen's Prize、ピューリッツァー賞、ギラー賞、全米図書賞

ひゃ〜、去年と同じことになっちゃった。全然書けなかったので、今年もまとめて、わたしが普段注目している英語文学関係の文学賞をふりかえります。 今年は全然休まずしゃかりき仕事して勉強して育児してきたので、12月は15日くらいから休んでやる!と思って…

2019年のWomen's Prize、ピューリッツァー賞、ブッカー賞、ギラー賞、全米図書賞

全然ブログ投稿できないまま2019年が終わってしまったので、簡単にまとめ。 2019年 Women's Prize for Fiction An American Marriage / Tayari Jones 2019年 ピューリッツァー賞 『オーバーストーリー』/ リチャード・パワーズ 2019年 ブッカー賞 The Testam…

『カラーパープル』 アリス・ウォーカー

[The Color Purple] 1985年にスピルバーグによって映画化された『カラーパープル』は2005年ブロードウェイミュージカルにもなった。そしてなんと、このミュージカル版を映画化するというニュースが昨年末に発表された。 プロデューサーは1985年の映画を手が…

LESS(レス) / アンドリュー・ショーン・グリア: 面白うてやがて悲しき

(レス) ヴィエト・タン・ウェンに続き、ピューリッツァー賞関連をもう一つ。アンドリュー・ショーン・グリアによるLessを読んだ。2018年のピューリッツァー賞フィクション部門受賞作。 The Pulitzer Prizes アンドリュー・ショーン・グリアは初めて読む作…

ジュンパ・ラヒリについて

生い立ち イタリア移住 ラヒリの小説 短編集 『停電の夜に』 長編 『その名にちなんで』 短編 『見知らぬ場所』 長編 『低地』 エッセイ 『べつの言葉で』 エッセイ "The Clothing of Books" 生い立ち ジュンパ・ラヒリはベンガル系インド人移民の娘として、…

『オリーヴ・キタリッジの生活』 エリザベス・ストラウト(小川高義・訳)

[Olive Kitteridge] 静かに、そっと始まる物語。文字を追っているつもりが、いつの間にかメイン州の小さな港町・クロズビー*1に足を踏み入れている。アメリカの北東部、寒く凍った土地。 薬局を見て回り、カウンターの向こう側にいるヘンリーとデニースの何…

トニ・モリスン『ビラブド』発売から30年: 世界各国の表紙デザイン

[Beloved] みなさま、こんばんは。トーキョーブックガールです。 「靴」がデザインされている表紙について書いている間に、こんな記念すべき記事がLit Hubにて公開されていたので共有。なんと、世界中の『ビラブド』の表紙を75個も集めています! かなり見応…