2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧
旅をテーマにした小説はいくつもあるが、海外文学で特に印象に残ったものをリストにしてみる。 春になると、きたるGWや夏休みのことを考えてうきうきしてしまうあなたの旅行する際のインスピレーション源として。今年は旅行する時間が取れそうにないという方…
[My Name is Lucy Barton] 大好きな作家と同じ時代に生きているというのは、なんて幸せなことか。やきもきしながら新刊を待ち、何日も前からカレンダーを眺めて過ごす。発売されると本屋さんに走ることができるのだから。 そんな、私にとって(そしておそら…
GWまでもう少し。ニューヨーク編*1に続いて、今日はスペインを舞台にした小説を思いつくままあげてみる。 現代スペイン文学はさほど日本語に翻訳されないのが残念。それでも、いい作品はたくさんある。 スペインに行く際はぜひお供に。脳内スペイン旅行にも…
[The End of the Affair] 『情事の終り』というタイトルから、いろいろと考えてしまった。原題は"The End of the Affair"。邦題もとても素敵。 情事の終り (新潮文庫) 作者: グレアムグリーン,Graham Greene,上岡伸雄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2014/…
[Things Fall Apart] ナイジェリアという国は非常に多くの小説家を生み出している。チヌア・アチェベ、ウォーレ・ショインカ(アフリカ人初のノーベル文学賞受賞者)、ベン・オクリなど。若い作家の台頭も目覚ましい。チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ、…
[1984] ニュースは政府の見解を垂れ流し、一般市民の監視は警察の主要な活動となり、理性的な操作や差し押さえといったものは今やジョークに過ぎない。そんな例は枚挙にいとまがない。「ああ、政府が<ビッグ・ブラザー>に変わっちまった。オーウェルの予測…
[Chéri] 最近、胸焼けするまで恋愛小説を読みたいなあという気分。『ガーディアンの1000冊』リストのうち、"Love"からいくつか選んで読む予定を立てている。 www.theguardian.com ということで、まずは長らく積ん読にしていたコレットの『シェリ』を。 シェ…
[Vec Makropulos] すごく今更だが、今年の宝塚初めは『不滅の棘』だった。愛ちゃん(愛月ひかるさん)ポスターが素敵すぎて。綺麗! 綺麗! 指の先までとにかく綺麗!(そして白いファーが似合う) 春野寿美礼さんが主演をされた初演は見ていないし、事前に…
[El Amante Japonés] そういえば、久しぶりにアジェンデの日本語訳が発売されていた! 原題は El Amante Japonés(英題はThe Japanese Lover)。 日本人の恋びと 作者: イサベル・アジェンデ,木村裕美 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2018/02/19 メ…
休日や出張で旅行するときは、旅行先の街、あるいは国を舞台にした小説を読むことにしている。 多分同じことをしている読書好きさんは沢山いると思うし、その内容を知りたいなとよく思う。というわけで、リストを作ってみた。 まずはニューヨーク。まごうこ…
春にこそ読みたい小説(海外文学)のリストを作ってみた。 暖かくなってきたので、日向ぼっこをしながら桜を待つ間にでもいかがでしょうか。 タイトルに「春」を含むものから。 1. 『春にして君を離れ』 アガサ・クリスティーがメアリ・ウェストマコット名義…
「夏」と「秋」のリストを作ったのに、「冬」は駆け足で過ぎ去ってしまい……。 今更だが、長く暗い冬に読むのにうってつけの海外文学をリストにしてみた。 タイトルに「冬」が入る6冊 『冬の夜ひとりの旅人が』イタロ・カルヴィーノ(脇功訳) 『冬の犬』アリ…