移民文学
こちら、珍しくAmazonがすすめてくれて購入した本。「なんか違うんだよね〜」が多かったAmazonのおすすめタイトル、最近妙に精度が上がってきた。長い付き合いを経て、やっとわたしのことを理解してくれるようになった!?(キラキラ)と感激したのも束の間…
[Désorientale] 内容紹介をちらりと読んで、絶対に面白い&好みだぞ!と思って購入した一冊。 作者はパリ在住のイラン系移民(十一歳の時にフランスに移住)で、これがデビュー作とのこと。 Disoriental (English Edition) 作者: Négar Djavadi 出版社/メー…
ブッカー賞で初めてグラフィックノベル(ニック・ドルナソのSabrina)がノミネートされたりと、2018年はますますバンド・デシネ*1やグラフィックノベル*2に注目が集まる年だった気がする。 さて、私にとってバンド・デシネへの扉を開けてくれた、思い出の作…
[The House on Mango Street] 白水社の新書として今年生まれ変わった『マンゴー通り、ときどきさよなら』。やっと読めた。 マンゴー通り、ときどきさよなら (白水Uブックス) 作者: サンドラ・シスネロス,くぼたのぞみ 出版社/メーカー: 白水社 発売日: 2018/…
[Ru] 今年のギラー賞ロング・リストやノーベル文学賞代わりのスウェーデンの文学賞にも新作Viがノミネートされていたヴェトナム系カナダ人作家キム・チュイ。 The Scotiabank Giller Prize Presents its 2018 Longlist - Scotiabank Giller Prize 村上春樹…
ピューリッツァー賞のフィクション部門受賞作は、ブッカー賞と同じくどれも読み物として面白いので注目しているのだが、2016年のヴィエト・タン・ウェン『シンパサイザー*1』は個人的に苦手なスパイ小説ということで、手が伸びなかった。 ピューリッツァー賞…
(西への出口) 2017年のブッカー賞にノミネートされていた、この小説。 読んでみたいと書いてから半年経ってしまったが、ようやく読んだ。 Penguinのカバーも素敵。オレンジのイスラム建築のドアの向こうに西洋の都市(ロンドン)が見えるというもので、ま…
久しぶりに香港に滞在している。 香港を舞台にした本を読みたいなと思い、今回選んだのはこちら。 2009年にデビュー作The Piano Teacherがベストセラーとなったジャニス・Y・K・リーの2作目、The Expatriates。 タイトルの通り、香港に暮らす「外国人」・「…
[Collected Stories] 著書が全て日本語に翻訳されている大人気作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ。 こちらは2007年に出版されているので、邦訳第1作目のはず。 アディーチェの翻訳をすべて手がけているくぼたのぞみさんが、こちらも翻訳している。その…
[Todos los Fuegos el Fuego] 『すべての火は火』を初めて知ったのは、ティーンエイジャーだった頃。 国語(Literature)の先生とコロンビア出身の友人と話しているときに「今読んでいる本」の話になって、友人が「All Fires the Fireというコルタサルの本を…
なんて美しい人。 『停電の夜に』を読み終えて感動の渦の中で静かに漂っていた私は、その著者写真に衝撃を受けた。 ピュリツァー賞を受賞したインド系アメリカ人作家、ジュンパ・ラヒリである。著書も、最新作(エッセイThe Clothing of Books)を除く全てが…
[El Amante Japonés] そういえば、久しぶりにアジェンデの新作の日本語訳が発売されていた! 原題は El Amante Japonés(英題はThe Japanese Lover)。 日本人の恋びと 作者: イサベル・アジェンデ,木村裕美 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2018/02/…
Crazy Rich Asians*1、China Rich Girlfriend*2に続く、Kevin Kwan(ケヴィン・クワン)による大金持ち・中国系一族シリーズ第3作目! クレイジー・リッチ!(字幕版) 発売日: 2018/11/16 メディア: Prime Video この商品を含むブログを見る 1作目のCrazy Ric…
デビュー作 Crazy Rich Asiansが大ヒットしたシンガポール出身の作家Kevin Kwan(ケヴィン・クワン)。 *Crazy Rich Asiansのレビューはこちらから。 www.tokyobookgirl.com クレイジー・リッチ!(字幕版) 発売日: 2018/11/16 メディア: Prime Video この商…
こんにちは、トーキョーブックガールです。 大好きな作家の一人、ジュンパ・ラヒリ。新作が出たら必ず読みます。 『停電の夜に』を初めて読んだときの衝撃は今も忘れられない。 淡々とした文章は一見アメリカ的にからりとしているようで、どこかアジア的な湿…
ここ何年か忙しく働き通しで、久しぶりに取れた1ヶ月間の夏休み。 NYで同棲しているボーイフレンドが、「親友の結婚式があるから一緒にシンガポールへ行こうよ」と誘ってきた。 シンガポールは彼の故郷。ということは、彼のご両親にも会えるのかな? 初めて…