6月2日、国際ブッカー賞の受賞作が発表に。フランス人作家の受賞は初めてとのこと。日本語にも翻訳されるかな?
At Night All Blood is Black / David Djop(Anna Moschovakis 訳)
フランス語から翻訳
個人的に大好きなスモールプレス、Pushkin Pressからの1冊。セネガル育ちのフランス人、Diopによる2作目の小説で原題はFrère d'âme。
第1次世界大戦にてフランス軍に参加し、ドイツと戦ったセネガル人のアルファとマデンバという2人の兵士を描いている。2人は助け合い、懸命に攻撃を続けるのだが、マデンバは負傷し亡くなってしまう。1人残されたアルファは呆然とし、孤独感に苛まれるものの、そのうち戦いにのめり込むようになり、暴力や死を求めてさまよう。
翻訳者のMoschovakisは自身も作家&詩人として活動している。当ブログでのレビューはこちら。
マリアーナ・エンリケスのThe Dangers of Smoking in Bedも読みました。エンリケスの1作目の短編集。その後出版された短編集『わたしたちが火の中で失くしたもの』に負けるとも劣らずの面白さ。また感想を書きたいと思います。
今週もあと少し。みなさま、happy reading!