いよいよゴールデンウィークですね! お休みの方は何を読む予定ですか?
わたしはメインのお仕事は休みだけど、サブのお仕事はあるのであまりいつもと変わらないような……だけど、この機会に、4月に入ってからグダグダになっていた今年の目標の1つを仕切り直すつもり。それは「スマホは1日1時間まで」。
去年『スマホ脳』を読んで以来実践していて、やっぱりスマホ見すぎないほうが色々と調子がいい気がする。ただしKindle PaperwhiteはOKというマイルール。
さて、Women's Prize for Fiction(女性小説賞)のショートリストが発表されました。公式サイトはこちら。作家はイギリス出身者が2名、アメリカ出身が2名、バルバドス出身が1名、ガーナ生まれ&アメリカ育ち(ヤア・ジャシ)が1名。
- How the One-Armed Sister Sweeps Her House / シェリー・ジョーンズ
- No One Is Talking About This / パトリシア・ロックウッド
- Piranesi / スザンナ・クラーク
- The Vanishing Half / ブリット・ベネット
- Transcendent Kingdom / ヤア・ジャシ
- Unsettled Ground / クレア・フラー
- ロングリスト振り返り、過去の受賞作など
How the One-Armed Sister Sweeps Her House / シェリー・ジョーンズ
How the One-Armed Sister Sweeps Her House: A Novel (English Edition)
- 作者:Jones, Cherie
- 発売日: 2021/02/02
- メディア: Kindle版
気になるタイトル。「お母さんの言うことをよく聞かないと、片腕をなくすことになるのよ」という、母が娘に聞かせるお話からきているそう。
バルバドスを舞台とした母と娘の物語。母娘の関係性に焦点を当てた作品が多くロングリスト入りしているのは、ジャッジでもあるエヴァリストの影響か?
No One Is Talking About This / パトリシア・ロックウッド
SNSで一躍有名人となった女性がファンに会うため世界を旅する物語。ところが楽しい旅の途中で、母から突然のメッセージが。「おかしなことが起こったの」、「いつ帰ってこれる?」と。
「ポータル」というSNS世界と現実世界を行き来することについて書かれている。
Piranesi / スザンナ・クラーク
18世紀のイタリアに生きた画家兼建築家、ジョヴァンニ・バッティスタ・ピラネージ(Piranesi)から着想を得て執筆されたというファンタジー。登場するのは「The House」に住まうピラネージと、「The Other」というもう1人の男性のみ。
あらすじを読んでみても詳細不明感すごい。Kindleでsample読んでみようかな。
The Vanishing Half / ブリット・ベネット
The Vanishing Half: Sunday Times Bestseller (English Edition)
- 作者:Bennett, Brit
- 発売日: 2020/06/02
- メディア: Kindle版
こちらも、つながっているブックスタグラマーさんやTwitterの洋書読みさんで読んでいる方がかなり多い作品。
そしてこちらも、双子の物語。黒人だが薄い肌の色に生まれついた双子だ。大人になって生き別れ、異なる道を辿った双子。1人は黒人と結婚し、とても肌の色の黒い女の子を出産する。もう片方は自身を白人だと偽り、白人と結婚してこちらも娘を生む……。
1950〜90年代のカリフォルニアを舞台に、とある家族を描いた物語。
Transcendent Kingdom / ヤア・ジャシ
『奇跡の大地』のヤア・ジャシの2作目。ギフティ(Gifty)は、ガーナからアメリカのアラバマ州にやってきた両親の旅の物語を聞き、楽しい想像を繰り広げるのが大好きな女の子。ところがギフティの兄がオピオイド中毒で亡くなるという悲劇が起きる。大人になったギフティは家族の歴史をたどり、現代アメリカの抱える闇を垣間見るのだが……。
Unsettled Ground / クレア・フラー
まさかの双子作品のロングリスト入り3作目。最近世界的に双子が増えているとか、なにか事情があるの?
こちらはジニー(Jeanie)とジュリウス(Julius)という、51歳を迎えた今も母親と暮らす双子である。貧しく、人ともあまり関わりを持たないまま、家族で支え合って暮らしている。ところが母親が突然亡くなり、2人は外の世界へ出て行かざるを得なくなる。
ロングリスト振り返り、過去の受賞作など
わたしは、自分で読んだ作品&読みたいと思って購入した作品がすべてショートリスト入りしないという初めての事態に(もちろんショートリスト入りしないからといって優れた作品であるということに変わりはありません)。
Chair of judgesを努めたバーナーディン・エヴァリスト(Girl, Woman, Other)は、非常に多様性に富んだリストであるということを強調している。
Fiction by women defies easy categorisation or stereotyping, and all of these novels grapple with society’s big issues expressed through thrilling storytelling.
女性小説賞の過去の受賞作一覧はこちら。
緑がうつくしい季節になりました。みなさま、良い週末&休日をお過ごしください。今週も来週もhappy reading!