トーキョーブックガール

世界文学・翻訳文学(海外文学)や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

Women's Prize for Fiction(女性小説賞)受賞作品一覧

 Women's Prize for Fictionは何度も名称が変わっていてちょっとややこしいので(オレンジ賞→女性小説賞→ベイリーズ賞→女性小説賞)、本ブログでは英語表記にしています。

 ブッカー賞と同じく毎年ジャッジが変わり、しかも様々なバックグラウンドを持つ方がジャッジとなっていることもあり、その公平性や読者としての観点から個人的に注目している賞の一つ。ジャッジも作家も全員女性。作家の国籍は不問で、英語で執筆された小説であることがノミネートの条件である。

 

 

2021年:  Piranesi / スザンナ・クラーク

 2021年のショートリストはこちら。

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2020年: Hamnet / マギー・オファーレル

Hamnet: WINNER OF THE WOMEN'S PRIZE FOR FICTION 2020

Hamnet: WINNER OF THE WOMEN'S PRIZE FOR FICTION 2020

  

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2019年: 『結婚という物語』タヤリ・ジョーンズ(加藤洋子・訳)

 原題はAn American Marriage。 

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2018年: Home Fire / Kamila Shamsie

Home Fire: A Novel (English Edition)

Home Fire: A Novel (English Edition)

 

 

2017年: 『パワー』ナオミ・オルダーマン(安原和見・訳)

パワー

パワー

 

 世界中の女性に、スケイン(鎖骨あたり)という体の部位から電流を放つという能力が備わっていることが明らかとなり、男女の力関係が逆転した世界に生きる各国の女性や男性を描く。 

 性的虐待を受けていたアリーは修道院に身を寄せて以来「マザー・イヴ」として崇められるようになり、母を殺された若きロクシーは復讐を計画し、米国の市長マーゴットはさらなる権力を得ようとする。

 こうして反転させた世界を見ると、改めて女性がどれほど抑圧されてきたかがよくわかる。女性作家と男性作家の手紙のやりとりがなんとも皮肉。

 

2016年: The Glorious Heresies / Lisa McInerney

 

2015年: 『両方になる』アリ・スミス(木原善彦・訳)

両方になる (新潮クレスト・ブックス)

両方になる (新潮クレスト・ブックス)

  • 作者:スミス,アリ
  • 発売日: 2018/09/27
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

2014年: A Girl is a Half-formed Thing / Eimear McBride

A Girl is a Half-formed Thing (English Edition)

A Girl is a Half-formed Thing (English Edition)

 

 

2013年: May We Be Forgiven / A. M. Homes

May We Be Forgiven: A Novel (English Edition)

May We Be Forgiven: A Novel (English Edition)

  • 作者:Homes, A. M.
  • 発売日: 2012/09/27
  • メディア: Kindle版
 

 

2012年: 『アキレウスの歌』マデリン・ミラー(川副智子・訳)

アキレウスの歌

アキレウスの歌

 

 

2011年: 『タイガーズ・ワイフ』テア・オブレヒト(藤井光・訳)

タイガーズ・ワイフ (新潮クレスト・ブックス)
 

 原題はThe Tiger's Wife。 

 

2010年: The Lacuna / バーバラ・キングソルヴァー 

The Lacuna: A Novel (P.S.)

The Lacuna: A Novel (P.S.)

 

 

2009年: Home / マリリン・ロビンソン 

Home: Winner of the Women's Prize for Fiction

Home: Winner of the Women's Prize for Fiction

 

 

2008年: The Road Home / ローズ・トレメイン

The Road Home

The Road Home

  • 作者:Tremain, Rose
  • 発売日: 2008/07/22
  • メディア: ペーパーバック
 

 

2007年: 『半分のぼった黄色い太陽』チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ(くぼたのぞみ・訳)

半分のぼった黄色い太陽

半分のぼった黄色い太陽

 

 原題はHalf of a Yellow Sun

 

2006年: 『美について』ゼイディー・スミス(堀江里美・訳)

美について

美について

 

 原題はOn Beauty。 

 

2005年: 『少年は残酷な弓を射る』ライオネル・シュライヴァー(光野多惠子・真喜志順子・堤理華 訳)

少年は残酷な弓を射る 上

少年は残酷な弓を射る 上

 
少年は残酷な弓を射る 下

少年は残酷な弓を射る 下

 

 原題はWe Need to Talk About Kevin。

  

2004年: Small Island / アンドレア・レヴィ 

Small Island

Small Island

  • 作者:Levy, Andrea
  • 発売日: 2010/03/30
  • メディア: ペーパーバック
 

 

2003年: Property / ヴァレリー・マーティン

Property: Winner of the Women's Prize for Fiction (English Edition)

Property: Winner of the Women's Prize for Fiction (English Edition)

 

 

2002年: 『ベル・カント』アン・パチェット(山本やよい・訳)

ベル・カント (ハヤカワepi文庫)

ベル・カント (ハヤカワepi文庫)

 

 原題はBel Canto。 

 

2001年: The Idea of Perfection / ケイト・グレンヴィル

The Idea of Perfection: Picador Classic (English Edition)

The Idea of Perfection: Picador Classic (English Edition)

 

 

2000年: When I Lived in Modern Times / リンダ・グラント

When I Lived In Modern Times (English Edition)

When I Lived In Modern Times (English Edition)

  • 作者:Grant, Linda
  • 発売日: 2010/02/25
  • メディア: Kindle版
 

 

1999年: 『指先に触れた罪』スザンヌ・バーン(友田葉子・訳)

指先にふれた罪

指先にふれた罪

 

 原題はA Crime in the Neighborhood。 

 

1998年: Larry's Party / キャロル・シールズ 

 

1997年: 『儚い光』アン・マイクルズ(黒原敏行・訳) 

 原題はFugitive Pieces。

 

1996年: Spell of Winter / ヘレン・ダンモア

 まだ名称がオレンジ賞だったWomen's Prize for Fictionの第1回受賞作は、ヘレン・ダンモアのSpell of Winter。第一次世界大戦下の英国を舞台としたゴシックノベル。