トーキョーブックガール

世界文学・翻訳文学(海外文学)や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

マーガレット・アトウッドの短編とエッセイとBurning Questions

2021〜22年に発表されたマーガレット・アトウッドの短編とエッセイを読みました。思えば2012年からナオミ・オルダーマンとOnline Onlyのwattpadで"The Happy Zombie Sunrise Home"という短編を共著していたりと、インターネット媒体を活用することも非常に多いアトウッド。Greenであることを重要視する彼女と、インターネットの活用は切っても切り離せないものなのかも。最近でもScribdやAmazon Originalでebookとして読める短編小説を発表している。

 

 

"Two Scorched Men"

www.scribd.com

こちらは確か2022年のはじめに、アトウッドがインスタで言及していた作品で、Scribd限定となっている。Scribdはオーディオとeブック専門のサービス。

FrançoisとJohnという2人の男性の思い出話。Johnは「わたし」がプロヴァンスに借りている家の家主だった人物でパリ在住、妻もフランス人。Françoisはその友人で、この2人の過去や友情についてアトウッドを彷彿とさせる「わたし」の視点から語られる。

Scribdはすごく便利で、読みたい本が結構あるんだけど、eインクの端末(=Kindle Paperwhite)で使用できないのが不便……PCやスマホやタブレットで読むのはあまり好きじゃない。

結構みなさまそうかもと思うのですが、電子書籍の管理って大変ですよね。こっちで積んでいる本を別のサービスでも購入しちゃったり、単行本で買った積読本が文庫化されてまた購入しちゃったり! はー。今はKindle、Honto、楽天Kobo、DMMブックスと分散化してしまっていて、不具合が生じているので、どうにか解決策を編み出したい。

 

"Driving Lessons"

www.newyorker.com

エッセイはこちら、The New Yorker(July 12&19, 2021号)から。この号はフィクションもプルーストの"Young Girls"、サリー・ルーニーの"Unread Messages"と豪華だった。アトウッドはこちらの"Driving Lessons"を寄稿。暖色が印象的なイラストレーションは坂内拓さんによるもの。

え〜犬(しかも人間より大きいアイリッシュ・ウルフハウンド!)を飼っていたことがあるのか、グレアム・ギブソンさん大変な目にあったんだな……などと読み進み、締めくくりの「...such as chainsawing and the writing of my memoirs」に「!!!!」となる。それはなんとしても読みたい。楽しみに待つこととしよう。

 

"Old Babes in the Wood"

www.newyorker.com

こちらは4月ごろのissueに掲載されていた短編。

 

"My Evil Mother"

 
 
 
 
 
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Burning Questions: Essays and Occasional Pieces, 2004 to 2021

 
 
 
 
 
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