今日の東京は朝から雨がしとしとと降り続けて、梅雨真っ只中といった趣ですね。もう6月も後半……2017年ももうすぐ上半期が終わりだと思うと、毎年ながら時の流れの速さにびっくり!! &アセアセ!!笑
ちなみに私、ここ数年は年始に1年間のReading Challengeリストを作っているので6月になると半年の歩みを確認するのが定例となりつつある。
ただでさえ楽しい読書生活にちょっとした目標があると、更に楽しくなるなーと実感しているので今日はそんなリーディング・チャレンジのご紹介を!
さて、北米では読書クラブ(Book Club)的なものが多くあり、関連サイトも豊富だ。多分OprahがBook Clubを始めてからこんなにポピュラーになったのかな? それとも昔からかな?よく分からないが……そんなBook Clubさんたちは新年になるとこぞってReading Challengeを作ろうと呼びかけ、学校の夏休みが始まると、Summer Reading Challengeしようよと呼びかけ、なかなか活発に読書を楽しんでいらっしゃるようだ。
Goodreads(アメリカ発の読書記録サイト、日本でいう読書メーターのようなもの)も年始にReading Challengeしよう!と呼びかけてくる。GoodreadsのReading Challengeは「年に◯冊読む」というだけのものだが。
毎年Book ClubさんたちのReading Challenge熱を目の当たりにしているうちに、私もやりたくなってしまったのだ。
そこで、今日は素敵だなあと思ったReading Challengeをいくつかピックアップしてご紹介したいと思います!
まずはPopSugarのReading Challenge。PopSugarは若い女性をターゲットとしたネットワークメディアで、セレブゴシップから美容情報、食事やフィットネスまであらゆることが載っているまさにgo-to media。このサイトのReading Challengeはとにかく毎年ユニークで可愛い!
日本語にすると、こんな感じ。()は私のコメント。
2017 Reading Challenge(訳:tokyobookgirl)
図書館司書さんにオススメされた本
ず〜っと積ん読にしている本(積ん読は世界共通!笑)
手紙をまとめた本(フランス人作家のラブレターばかり集めた本とか、ありますよね)
オーディオブック
有色人種作家による本(このあたりがアメリカらしいですね)
四季どれかが題名に入っている本(『春のめざめ』、『真夏の航海』あたりいいなあ)
劇中劇、物語のなかに別の物語が出てくる入れ子式の本
複数名の著者による本
スパイの出てくる怪奇小説
猫が表紙に描かれている本(猫人気も世界共通か♡)
ペンネームを使っている著者の本
いつもは読まないジャンルのベストセラー
障害のある著者による、もしくは障害のある人物についての本
旅行が出てくる本
サブタイトルのある本
2017年に出版された本
想像上の生き物が出てくる本(ボルヘスの『幻獣辞典』、どうかしら)
前に読んだことがあり、読み返すたびに笑顔になってしまう本
食べ物に関する本
キャリアアドバイスをくれる本
人間ではない視点から書かれた本(『吾輩は猫である』とかいいですね〜)
スチームパンク小説(SFのサブジャンルです)
背表紙が赤い本(こういうの、素敵!)
大自然を舞台にした本
子供の頃大好きだった本
まだ行ったことのない国の著者が書いた本(個人的にはアフリカ文学の出番かなあ)
登場人物の名前が題名になっている本(『ロリータ』とか…)
戦時を舞台とした小説
「信頼できない語り手」の本(『羅生門』!『アクロイド殺し』!)
写真がついている本
主人公が自分と違う人種の本
素敵な女性に関する本
2つの異なる時代を舞台とした本(リョサの『楽園への道』、どうかなあ)
12ヶ月のどれか、もしくは曜日が題に含まれる本
ホテルを舞台とした本(『白い心臓』とか?)
尊敬する人が書いた本(個人的には伊丹十三)
2017年に映画になる本(Everything, Everything よかったですよ〜)
クリスマス以外のホリデーに起きた出来事の本
まだ読んだことがないシリーズの最初の一冊(『ライラの冒険』シリーズ、とか)
旅行中に買った本
Advanced
愛する著者がオススメしている本(フィッツジェラルドさんにオススメされた『若い芸術家の肖像』……読まないと)
2016年のベストセラー
家族の呼び名が題に入っている本(父、母、兄、妹)
登場人物の一生を追いかける本(『ジャン・クリストフ』とか……長いけど)
移民や難民に関する本(ジュンパ・ラヒリの本は全てオススメです!!)
今まで聞いたことがないジャンル・サブジャンルの本(スリップストリームとか?)
キテレツな登場人物が出てくる本(『痴人の愛』が思い浮かびました)
800ページ以上ある本(『失われた時を求めて』の出番です)
古本屋さんのセールで買った本
他の本で言及されていた本
難しいトピックに関する本
神話に基づいた本(マーガレット・アトウッドの『ペネロピアド』面白かった〜)
元記事はこちらから。
こんなのもあります。2週間に1冊読もうというもので、
2017 Reading Challenge(訳:tokyobookgirl)
1. 学校で読んだ本
2. 子供の頃読んだ本
3. 100年以上前に出版された本(選びたい放題ですね)
4. 去年出版された本
5. ノンフィクション
6. 男性作家の本
7. 女性作家の本
8. 作家以外の人物(ポール・カラニシやリチャード・ブランソンなど)が書いた本(カラニシは医師で、自身の末期がん体験を語った When Breath Becomes Air がベストセラーになった)
9. 映画になった・これからなる本(ジュリアン・バーンズの『終わりの感覚』は今年映画になるそうですよ)
10. 20世紀に出版された本
11. 自分のふるさとや出身地を舞台にした本
12. 誰かの名前が題になっている本(『レベッカ』やら『レイチェル』やら)
13. 題に数字が入っている本(『百年の孤独』!)
14. 自分と同じ名前の登場人物が出てくる本(これは名前によっては難易度高い〜)
15. 誰かにオススメされた本
16. 500ページ以上ある本
17. 1日で読める本(『悲しみよこんにちは』とか、『動物農場』とか)
18. 以前出版禁止になっていた本(『北回帰線』や『チャタレイ夫人の恋人』かなあ)
19. 題が1単語の本
20. 他の言語で書かれ、翻訳された本
21. 生活のある部分を改善してくれるような本
22. メモワールや日記(『アナイス・ニンの日記』や武田百合子の『富士日記』)
23. 自分より若い著者の本
24. 今年旅行する計画がある場所が舞台となっている本
25. 賞を受賞した本
26. 個人出版された本
元記事はこちらから。
ちなみに、本の虫として知られる女優のエマ・ワトソンも、Goodreads上でOur Shared Shelfというフェミニスト的観点のBook Clubを主催していて、毎月お題本を出してくれる!
いや〜エマさんは、本当に『美女と野獣』のベルそのもの……当たり役だったな(うっとり)。お題本は、エマさんもまだ読んでいないものばかりで、メンバーと一緒に読み進めますというスタンス。
2016年のお題本は、こちら。
My Life on the Road / Gloria Steinem(未訳/グロリア・スタイネム)

My Life on the Road (Random House Large Print)
- 作者: Gloria Steinem
- 出版社/メーカー: Random House Large Print
- 発売日: 2015/10/27
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The Color Purple / Alice Walker(カラーパープル/アリス・ウォーカー)

- 作者: Alice Walker
- 出版社/メーカー: Mariner Books
- 発売日: 2006/11/01
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All About Love: New Visions / Bell Hooks(オール・アバウト・ラブ/ベル・フックス)

All About Love: New Visions (Bell Hooks Love Trilogy (Paperback))
- 作者: bell hooks
- 出版社/メーカー: William Morrow Paperbacks
- 発売日: 2001/01/09
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The Argonauts / Maggie Nelson(未訳/マギー・ネルソン)
Persepolis / Marjane Satrapi (ペルセポリス/マルジャン・サトラピ)

Persepolis: The Story of a Childhood (Pantheon Graphic Novels)
- 作者: Marjane Satrapi
- 出版社/メーカー: Pantheon
- 発売日: 2003/04/29
- メディア: ハードカバー
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Half the Sky: Turning Oppression into Opportunity for Women Worldwide / Nicholas D. Kristof, Sheryl WuDunn(未訳/ニコラス・クリストフ、シェリル・ウーダン)

Half the Sky: Turning Oppression into Opportunity for Women Worldwide
- 作者: Nicholas D. Kristof,Sheryl WuDunn
- 出版社/メーカー: Vintage
- 発売日: 2010/06/01
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Mom & Me & Mom / Maya Angelou (未訳/マヤ・アンジェロウ)

Mom and Me and Mom (English Edition)
- 作者: Maya Angelou
- 出版社/メーカー: Virago
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2017年は、こちら(6月時点)。
1月/2月 The Vagina Monologues / Eve Ensler(ヴァギナ・モノローグ/イヴ・エンスラー)

- 作者: イヴエンスラー,Eve Ensler,岸本佐知子
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2002/12
- メディア: 単行本
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3月/4月 Women Who Ran with the Wolves / Clarissa Pinkola Estes Ph.D.(狼と駆ける女たち-「野生の女」元型の神話と物語/クラリッサ・ピンコラ・エステス)

- 作者: Clarissa Pinkola Estés Ph.D.
- 出版社/メーカー: Ballantine Books
- 発売日: 2003/02/04
- メディア: ハードカバー
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- 作者: クラリッサ・ピンコラエステス,Clarissa Pinkola Est´es,原真佐子,植松みどり
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/08
- メディア: 単行本
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4月 How To Be a Woman / Caitlin Moran(キャトリン・モラン)
5月/6月 The Handmaid's Tale / Margaret Atwood(侍女の物語/マーガレット・アトウッド)

- 作者: マーガレットアトウッド,Margaret Atwood,斎藤英治
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2001/10/24
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7月/8月 Hunger Makes Me a Modern Girl: A Memoir / Carrie Brownstein(未訳/キャリー・ブラウンスタイン)

Hunger Makes Me a Modern Girl: A Memoir (English Edition)
- 作者: Carrie Brownstein
- 出版社/メーカー: Virago
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未訳のものも多いが、フェミニストのエマならではの魅力的なラインナップ!私、この中で読んだことがある本はたった2冊…これから読んでみたい本だらけである。
エマ・ワトソンのBook Clubはこちら。
ガーディアンやノルウェーブッククラブなど、読むべき本のリストはたくさんありますが、1年を通しての個人的なReading Challengeを作るのも面白いものです。