トーキョーブックガール

海外文学や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

2016年出版

Flawed / セシリア・アハーン:『緋文字』× ディストピア × YA

(フロード) ディストピア小説が盛り上がりをみせるとともに、YA小説も再びディストピアをテーマにしたものが増えてきている。 これが面白いものばかり。こちらは、2016年に発売され、ディストピアYAの先駆けとなったもいえるセシリア・アハーンの作品。 Fl…

『戦争は女の顔をしていない』と、終戦の日に読みたい本たち

[У ВОЙНЫ НЕ ЖЕНСКОЕ ЛИЦО] 2015年ノーベル文学賞を受賞したスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチの一作目にして、作者自身が「もっとも大切に感じている」という作品『戦争は女の顔をしていない』を読んだ。 ウクライナ出身・ベラルーシ在住のジャーナリスト…

The Expatriates / Janice Y. K. Lee:『ビッグ・リトル・ライズ』作者も絶賛。「香港のアメリカ人」を描いた物語

久しぶりに香港に滞在しています。 香港を舞台にした本を読みたいなと思い、今回選んだのはこちら。 2009年に処女作The Piano Teacherがベストセラーとなったジャニス・Y・K・リーの2作目、The Expatriates。 タイトルの通り、香港に暮らす「外国人」・「駐…

Hag-Seed / マーガレット・アトウッド: 現代におけるシェイクスピア

授業で出会ったアトウッド作品。アトウッドが私の大学で教えていたこともあり(入学した頃にはとっくに退職されていましたが)、文学専攻ではなかった私ですら本当によく読んだ記憶がある。Bodily Harmや『侍女の物語』が大好きになり、卒業してからも、新作…

The Clothing of Books / ジュンパ・ラヒリ

こんにちは、トーキョーブックガールです。 大好きな作家の一人、ジュンパ・ラヒリ。新作が出たら必ず読みます。 『停電の夜に』を初めて読んだときの衝撃は今も忘れられない。 淡々とした文章は一見アメリカ的にからりとしているようで、どこかアジア的な湿…