トーキョーブックガール

世界文学・翻訳文学(海外文学)や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

共訳書『書くことのメディア史』が発売されます

みなさま、こんにちは! お知らせです。

訳書(共訳書)が3月21日(金)に発売されます。

『書くことのメディア史:AIは人間の言語能力に何をもたらすのか』(ナオミ・S・バロン著、亜紀書房)です。古屋美登里先生との共訳です。

www.akishobo.com

オンラインでもご予約いただけます。

素敵な装丁は國枝達也さんです。

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アメリカン大学の名誉教授で言語学者のバロンは、インターネット黎明期からコンピューターを介したコミュニケーションに興味を抱き、デジタル時代の言語に関する書籍や論文を多く執筆してきました。

本書では「ものを書くAI」である生成AIに焦点を当て、人間はどのように「書くこと」と向き合ってきたのか、そしてこれから「書くこと」はどう変わるのかを考察しています。

私自身も原著を読んで以来、書くことについて考え続けています。

紙に鉛筆やペンで文字を書くこと、そしてパソコンのキーボードで文字を書くこと。自分の頭で考えたことを文字にすること、はたまたAIに自分のアイデアを文字にしてもらうこと。テクノロジーの進歩によって書くことは変わり続けていますが、「どう書くのか」「なにを書くのか」を自分で決めることがなにより重要だと感じています。