宝塚では、『風と共に去りぬ』、『スカーレット・ピンパーネル』はもちろん、『かもめ』、『パルムの僧院』、『赤と黒』、『アンナ・カレーニナ』、『二都物語』など、かなり多くの海外文学作品が上演されています。 ですが、海外文学の虫としては、「これも…
デビュー作 Crazy Rich Asiansが大ヒットしたシンガポール出身の作家Kevin Kwan(ケヴィン・クワン)。 *Crazy Rich Asiansのレビューはこちらから。 www.tokyobookgirl.com クレイジー・リッチ!(字幕版) 発売日: 2018/11/16 メディア: Prime Video この商…
こんにちは、トーキョーブックガールです。 大好きな作家の一人、ジュンパ・ラヒリ。新作が出たら必ず読みます。『停電の夜に』を初めて読んだときの衝撃は今も忘れられない。淡々とした文章は一見アメリカ的にからりとしているようで、どこかアジア的な湿度…
こんにちは! すっかり日常に戻りましたが、先週までの夏休みのことを思い出してぼんやりしているトーキョーブックガールです。 どうでもいい話なのですけれど、、、旅行先のホテルの部屋に支配人からのお手紙があって、末尾に「オーム・シャンティ・シャン…
夏にこそ読みたい小説(海外文学)をリストにしてみました。 中身はもちろん、題名も夏にまつわるものを選んだので、夏休みのお供にぜひ。 装丁まで夏らしい2冊 『観光』ラッタウット・ラープチャルーンサップ(古屋美登里訳) 『これもまた、過ぎゆく』ミレ…
ここ何年か忙しく働き通しで、久しぶりに取れた1ヶ月間の夏休み。 NYで同棲しているボーイフレンドが、「親友の結婚式があるから一緒にシンガポールへ行こうよ」と誘ってきた。 シンガポールは彼の故郷。ということは、彼のご両親にも会えるのかな? 初めて…
こんにちは、トーキョーブックガールです。 なんと!「ミチコ・カクタニがThe New York TimesのChief Book Criticの職を離れる」というニュースが飛び込んできましたよ! 一抹の寂しさと時代の流れを感じます……。 言わずと知れた一大文芸評論家、1955年生ま…
みなさま、こんにちは! トーキョーブックガールです。南の島から東京に戻ってきました。東京の方がよっぽど暑いことにびっくりでございます……。 今日は、夏になると読み返したくなる小説について。Carmen LaforetのNada。 スペイン文学界では非常に有名な小…
[Чайка] 今日の暑さは暴力的ですね! トーキョーブックガールです。 今週は星組『オーム・シャンティ・オーム』を見に行ったのですが(遠征した)、なんと客席には『阿弖流為』大阪公演を終えた礼真琴さんはじめ阿弖流為メンバーが! 舞台もキラキラ、客席も…
発売されてすぐに購入し毎日少しずつ読んだこの本! のお話を今日は書きます。David Sedarisの Theft by Finding: Diaries 1977-2002 。 Theft by Finding: Diaries (1977-2002) 作者: David Sedaris 出版社/メーカー: Little, Brown and Company 発売日: 20…
[The Last Tycoon] またまたフィッツジェラルドのお話だが、ちょうどスカイステージで'97年花組の『失われた楽園〜ハリウッド・バビロン〜』を見たので、いい機会だと思い『ラスト・タイクーン』について書いてみる。 宝塚の『失われた楽園〜ハリウッド・バ…
[Bonjour Tristesse] 一番好きな本なんて決められないけれど、一番読み返している本は間違いなく『悲しみよこんにちは』である。 毎年毎年、夏が来るたびに読み返す。 このバカンスの物語は、どうしたって夏の空気の中で読みたいですからね。 夏の旅行にも大…
いよいよ暑くなってきましたね! 今年は夏休みを早めに取ることにしたので、今のうちにとお仕事を頑張っているトーキョーブックガールです。 ちょっと涼しくなるようなお話を読みたくなり、 『ねじの回転』を手に取りました。いわゆるゴシックロマンの先駆け…
[Boule de Suif] こんにちは。まるで梅雨が明けたみたいに、暑くなりましたね。 長編小説ばかりを続けて読んだので短編集でお口直しがしたくなり、暗い気持ちにならないものを……と、モーパッサンの短編集を手に取った。気軽に読めて、くすっとしたり、うーん…