ブログでレビューを書いた洋書(このブログでは英語とスペイン語で書かれた本を指します)の日本語訳をまとめました。
2018年のものは2018年と2019年のReading Challenge(リーディングチャレンジ)にまとめていたのですが、日本語訳を探してこのブログを訪問してくださる方が増えているようなので、整理します。
*出版年は、日本語訳の出版年です。
- 2021年
- 2020年
- 『オン・ザ・カムアップ いま、這いあがるとき』(アンジー・トーマス著、服部理佳訳)
- 『ミルクマン』/ Milkman(アンナ・バーンズ著、栩木玲子訳)
- 『バグダードのフランケンシュタイン』/ Frankenstein in Baghdad(アフマド・サアダーウィー著、柳谷あゆみ訳)
- 『誓願』/ The Testaments(マーガレット・アトウッド著、鴻巣友季子訳)
- 『ワシントン・ブラック』/ Washington Black(エシ・エデュジアン著、高見浩訳)
- 『獄中シェイクスピア劇団』/ Hag-Seed(マーガレット・アトウッド著、鴻巣友季子訳)
- 『友だち』/ The Friend(シーグリッド・ヌーネス著、村松潔訳)
- 『秋』/ Autumn(アリ・スミス著、木原善彦訳)
- 2019年
- 『西への出口』/Exit West(モーシン・ハミッド著、藤井光訳)
- 『サブリナ』/ Sabrina(ニック・ドルナソ著、藤井光訳)
- 『レス』 / LESS(アンドリュー・ショーン・グリア著、上岡伸雄訳)
- 『戦下の淡き光』/ Warlight(マイケル・オンダーチェ著、田栗美奈子訳)
- 『イジェアウェレへ: フェミニスト宣言、15の提案』/ Dear Ijeawele, or A Feminist Manifesto in Fifteen Suggestions(チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著、くぼたのぞみ訳)
- 『偶然仕掛け人』 / The Coincidence Makers(ヨアブ・ブルーム著、高里ひろ訳)
- 『ここから世界が始まる: トルーマン・カポーティ初期短編集』/ The Early Stories(トルーマン・カポーティ著、小川高義訳)
- 『飢える私ーーままならない心と体』/ Hunger(ロクサーヌ・ゲイ著、野中モモ訳)
- 2018年
- 2017年
2021年
『カンバセーションズ・ウィズ・フレンズ』(サリー・ルーニー著、山﨑まどか訳)
『キルケ』(マデリン・ミラー著、野沢佳織訳)
『不滅の子どもたち』(クロエ・ベンジャミン著、鈴木潤訳)
『断絶』(リン・マ著、藤井光訳)
『恋するアダム』(イアン・マキューアン著、村松潔訳)
『丸い地球のどこかの曲がり角で』(ローレン・グロフ著、光野多惠子訳)
表題作となっているのは、原書では2つ目に収録されている、蛇にまつわるお話みたい。翻訳者は『運命と復讐』の光野多惠子さん。楽しみです! www.tokyobookgirl.com
『マイ・シスター、シリアルキラー』(オインカン・ブレイスウェイト著、栗飯原文子訳)
これはジャケ買いした一冊。
2020年
『オン・ザ・カムアップ いま、這いあがるとき』(アンジー・トーマス著、服部理佳訳)
『ミルクマン』/ Milkman(アンナ・バーンズ著、栩木玲子訳)
『バグダードのフランケンシュタイン』/ Frankenstein in Baghdad(アフマド・サアダーウィー著、柳谷あゆみ訳)
『誓願』/ The Testaments(マーガレット・アトウッド著、鴻巣友季子訳)
『ワシントン・ブラック』/ Washington Black(エシ・エデュジアン著、高見浩訳)
2018年のギラー賞を受賞した作品。
『獄中シェイクスピア劇団』/ Hag-Seed(マーガレット・アトウッド著、鴻巣友季子訳)
語りなおしシェイクスピア 1 テンペスト 獄中シェイクスピア劇団 (語りなおしシェイクスピア テンペスト)
- 作者:マーガレット・アトウッド,鴻巣 友季子
- 発売日: 2020/09/04
- メディア: 単行本
『友だち』/ The Friend(シーグリッド・ヌーネス著、村松潔訳)
日本語版の表紙がとても素敵! 自殺した友人が飼っていたグレート・デーンを引き取ることになった女性が、何十年という時を経て友人との会話や彼の持っていた情熱について回想する。
『秋』/ Autumn(アリ・スミス著、木原善彦訳)
アリ・スミスによるSeasonal Quartletの一作目。
2019年
『西への出口』/Exit West(モーシン・ハミッド著、藤井光訳)
日々情勢が悪化する国に暮らしていた若き恋人、サイードとナディアは難民になり国を去ることを決意する。他の国へ脱出できるという不思議なドアの噂を聞きつけた二人はイギリスへ、そしてアメリカへと旅立つのだが……。
SFのような設定から浮かび上がってくるのは若者の気持ちの移り変わりや難民問題。
『サブリナ』/ Sabrina(ニック・ドルナソ著、藤井光訳)
ある日急に行方不明になった女性、サブリナ。その恋人を通じて現代社会の影を描き出すグラフィックノベル。
『レス』 / LESS(アンドリュー・ショーン・グリア著、上岡伸雄訳)
2018年のピューリッツァー賞フィクション部門受賞作。主人公は50歳を迎える、売れない作家アーサー・レス。ひょんなことから世界中を旅するようになり……。
『戦下の淡き光』/ Warlight(マイケル・オンダーチェ著、田栗美奈子訳)
オンダーチェの最新作。第二次世界大戦下のイギリスで育った少年ナサニエルが、当時母が抱えていた秘密に近づいていく物語。
タイトルにもなっているテムズ川のシーンは、オンダーチェらしく情緒に溢れ印象的。
『イジェアウェレへ: フェミニスト宣言、15の提案』/ Dear Ijeawele, or A Feminist Manifesto in Fifteen Suggestions(チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ著、くぼたのぞみ訳)
アディーチェが生まれたばかりの友人の娘に向けて書いたエッセイ。読んでいると、あれもこれもとメモをとりたくなるような言葉が詰まっている。
『偶然仕掛け人』 / The Coincidence Makers(ヨアブ・ブルーム著、高里ひろ訳)
イスラエル発の王道SF恋愛小説。非常に「絵になる」感じで、映画化も納得かつ楽しみ。
『ここから世界が始まる: トルーマン・カポーティ初期短編集』/ The Early Stories(トルーマン・カポーティ著、小川高義訳)
ニューヨーク公共図書館のアーカイブから発見されたという、カポーティが若かりし頃にしたためた短編をまとめたもの。小川高義さん訳ということで、日本語版も早く読みたい。
『飢える私ーーままならない心と体』/ Hunger(ロクサーヌ・ゲイ著、野中モモ訳)
レイプ体験が、「自分の体を愛せない私」を作り上げた。悲しみ傷つきながらも、自分自身を客観的に見つめているような、ロクサーヌ・ゲイのエッセイ。
2018年
『なにもない』/ Nada(カルメン・ラフォレット著、木村裕美訳)
内戦後に登場し、スペイン文学界に新しい風を吹き込んだ作家のデビュー作。大学生になり田舎からバルセロナへ引っ越し、孤独と落胆を経験しつつも成長する少女の物語。
文章の美しさがいつまでも心に残る。
『何があってもおかしくない』/ Anything is Possible(エリザベス・ストラウト著、小川高義訳)
『私の名前はルーシー・バートン』に引き続き、ルーシーと彼女の出身地の人々が登場する短編集。よくここまで架空の土地や人の裏の裏までも描き出せるものだとストラウトの手腕に思わず唸る。
『洪水の年』/ The Year of the Flood(マーガレット・アトウッド著、佐藤アヤ子訳)
ドラマ化が決定し、話題を呼んでいる「マッドアダム」シリーズ。三部作の二作目にあたるこちらは女性二人を語り手に据え、アトウッドらしさが一番感じられる物語だった。
訳者は『またの名をグレイス』も翻訳された佐藤アヤ子さん。
『クレイジー・リッチ・アジアンズ』/ Crazy Rich Asians(ケビン・クワン著、山縣みどり訳)
映画化もされた本作品は、夏休みに旅行先で読むのがぴったりなラブコメ。
2017年
『Everything, Everything 世界とわたしのあいだに』/ Everything, Everything(ニコラ・ユン著、橋本恵訳)
Everything,Everything わたしと世界のあいだに
- 作者: ニコラン,デビットン,橋本恵
- 出版社/メーカー: 静山社
- 発売日: 2017/05/17
- メディア: 単行本
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そういえば先日、これと同じような事件があったことをテレビで見た。