コロナの影響により、宝塚で大物海外ミュージカルが上演されなくなって久しいけれど、その分小説や漫画をもとにしたオリジナル脚本の作品がかなり増えて、すごく嬉しい。と同時に、原作を読んでから舞台を見たい派としては俄然忙しくなって焦る。
2022年後半以降で現在発表されている原作のある作品をまとめてみました。
- 星組『めぐり会いは再び next generationー真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)ー』ーー『愛と偶然との戯れ(マリヴォー著、進藤誠一訳)』
- 雪組『心中・恋の大和路』ーー『冥土の飛脚』
- 月組『グレート・ギャツビー』
- 星組『モンテ・クリスト伯』
- 雪組『蒼穹の昴』
- 花組『殉情』ーー『春琴抄』より
- 星組『ディミトリ〜曙光に散る、紫の花〜』ーー『斜陽の国のルスダン』
- 月組『ブラックジャック 危険な賭け』ーー『ブラックジャック』
- 月組『応天の門』
星組『めぐり会いは再び next generationー真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)ー』ーー『愛と偶然との戯れ(マリヴォー著、進藤誠一訳)』
日本の古本屋 / 全国900店の古書店が出店、在庫600万冊から古書を探そう
ルーチェとアンジェリークのお話だし、もはや『愛と偶然との戯れ』(初代めぐ会いの下敷きになっている)とは何の関係もなくなっているのだけれど、一度手放したこの戯曲をやっぱり読みたく&手元に置いておきたくなって。
だって、絶対10年後くらいに『めぐ会い the next "next generation"』みたいなのやるでしょ笑!? 極美ロナンか、天飛ダートあたり主演でやるんじゃないかと観劇直後は思ったけれど、稀惺カストルまで飛ぶかもしれない。いずれにせよ、やりそう。そして是非やってほしい。
『めぐタンテ』、最高だった……ことなこがかわいすぎた……そして星組と小柳先生の相性の良さを再確認するとともに、退団する3人へのプロデューサーや先生やお衣装部さんの愛と敬意が感じられて、星担でよかったと心から思える演目でした。
『愛と偶然の戯れ』は、日本の古本屋さん(全国の古本屋さんの古本をオンラインで購入できる)で買い直した。びっくりするほど綺麗なものが送られてきて、嬉しかった。ありがとう、大阪の古本屋さん&70年代にこの本を所有していたであろう方。わたしも大切にします。
星組公演 『めぐり会いは再び next generation-真夜中の依頼人(ミッドナイト・ガールフレンド)-』『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
雪組『心中・恋の大和路』ーー『冥土の飛脚』
和希そらさん、東上初主演おめでとうございます! 大阪という地の本質を煮詰めたような近松門左衛門による原作。幼児の子育て中につき遠征できないので、ライブビューイングを楽しみにしてる。そらぴの関西弁を聞いたことがなくて、どんな感じなのか想像できない。
でも、ジェンヌさんって関西ご出身の方じゃなくてもイントネーションが完璧な関西弁を操っていてびっくりします(天寿さんとか、月城さんとか、『アナワ』新公の星蘭ひとみちゃんも上手だったなあ。あーちゃんのご指導を受けてたのかな)。10代半ばで引っ越してきて、西日本出身でないのにそこまで上手になるというのは、やはり言語感覚に優れているのだといつも思う。
雪組公演 『心中・恋の大和路』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
月組『グレート・ギャツビー』
文庫&小さめ単行本だと、現在販売されているのはこの4冊のはず。新潮社の野崎訳、上のAmazonの書影では古い装丁が表示されているものの、現在は新しいバージョンに変わっています(黄色い車がかっこいい)。
帯で宝塚に言及しているのは、角川文庫のみ。ただ、そちらも「宝塚上演決定」とは書いてあるのだけれど、れいこさんの写真はなし……VISA協賛だと作りにくいとか、何らかの理由があるのだと思います。なぜなら角川さんは、『ザ・ジェルトル・ライアー』のときもせおっちの美しい帯を作ってくださっていたので。ヅカファンとして1冊だけ買うのであれば、今後の作品の帯もどうぞよろしくお願いしますという願いを込めて、角川さんかなあと思う。
今回は久しぶりに読み比べをしたのと、『ギャツビー』関連本(未訳なんだけど、登場人物にまつわる面白いミステリなどもあった)をたくさん読んだので、また別途まとめたい。それにしても、やっとチケットとれてほっとしているところ。月組、本当にとるのが難しくなった!
月組公演 『グレート・ギャツビー』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
星組『モンテ・クリスト伯』
これまた、ことちゃんニンじゃない役だなあとは思うのだけれど、それだけ任期が長く余裕があるということの裏返しだと信じたい。
『モンテ・クリスト伯』は学生の頃に一度読んだきりなので読み返したいけれど、長いから手を出せるかどうか。
星組公演 『モンテ・クリスト伯』『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
雪組『蒼穹の昴』
劇団のポスターへの力の入れようがすごい!! そしてきわちゃん退団作……悲しいけれど、演目はものすごく楽しみです。
わたし、浅田次郎作品はあまり読んだことがなく、こちらも図書館で借りてきたのだけれど、なんとKindle Unlimitedに全4冊揃っていた(ヅカ同志の予約が詰まっていたから即日返却した〜)。それだけで元取れるので、Kindle Unlimitedに入っていないヅカファンの方には加入を激しくおすすめしたい。
花組『殉情』ーー『春琴抄』より
帆純&一之瀬さん、どちらもかっこいい(先行画像)! 朝葉さん&美羽さんの春琴も楽しみ!
大阪(北浜)には『春琴抄』ゆかりの神社、少彦名神社が北浜にあり、碑が立てられています。しかも、堺筋の向かい側には、同じく谷崎潤一郎による『細雪』が数年前に『平成細雪』としてドラマ化された際に、四姉妹の実家ということになっていた、道修町の旧小西家住宅も。しかもしかも、第二次世界大戦で焼けなかったエリアなので古い建築を堪能できるし、ずっと前スカステで娘役さんのすてきな写真を撮ろう番組があったとき、ちゃぴの作品の舞台になったり、あかさんが訪れたりしていた大阪公会堂もあるし、何より美味しいかつおしゃれなカフェやレストランが乱立しているわりに土日は空いているので、(関西の方はとっくにご承知だと思いますが)遠征時にはおすすめです。
花組公演 『殉情(じゅんじょう)』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
星組『ディミトリ〜曙光に散る、紫の花〜』ーー『斜陽の国のルスダン』
そしてこちらも、Kindle Unlimitedにあります。原作は同人誌ということで入手が難しいので、本当にありがたい。
星組公演 『ディミトリ~曙光に散る、紫の花~』『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
月組『ブラックジャック 危険な賭け』ーー『ブラックジャック』
れいこさんのブラックジャック、美しいだろうな〜! 楽しみ!
個人的に、手塚治虫の描くブラックジャックは初恋の人。今でもフィクションを読んでいて、登場人物にブラックジャックぽさ(苦悩?)を感じるとやっぱり「好き!!」となります。
手塚治虫作品だと、『アドルフに告ぐ』を上演してほしいと常々思っているのだが、どうだろうか。トップと二番手の対比が鮮やかで、面白くなるのでは。
月組公演 『ブラック・ジャック 危険な賭け』『FULL SWING!』 | 宝塚歌劇公式ホームページ
月組『応天の門』
こちらはやはり、道真れいこさん、業平ちなつさんなのかな!? キャラクターが180度違う二人のバディもの、とても楽しみ。
と同時に『コナン』大好きのことちゃんが、「ウッシーいいなー!」って言ってる様子が頭に浮かんで楽しい笑(『めぐタンテ』のコナンネタ、嬉しかった&楽しかった〜)。
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