トーキョーブックガール

世界文学・翻訳文学(海外文学)や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

訳書『オルターエゴ』が発売されました(KADOKAWA)

お知らせです。

5月22日に翻訳を担当した『オルターエゴ』(アナ・C・サンチェス、KADOKAWA)が発売されました。

www.kadokawa.co.jp

ずっと親友のエレナに片想いしていたノエル。

ところがエレナに彼氏ができてしまい、ノエルの恋は撃沈。

絶望したノエルは、知らない女の子に恋の悩みを打ち明けるのだが、その子はエレナの「もうひとりの親友」のジューンだということが判明する。

 

死者の霊と交流できる女の子を描く『リンボ』で第17回日本国際漫画賞入賞を果たした、スペインの漫画家アナ・C・サンチェスによるガールズラブ作品です。

 

不器用でこじらせ気味の主人公ノエルが恋をして、恋にやぶれ、ジューンと衝突したり分かり合ったりしながら成長していく過程と、そのときどきの気持ちがていねいに描かれているのが特徴です。

SNSでも「Spread the Yuri💖」を掲げていて、日本発の百合漫画に精通した著者アナ・C・サンチェスによる物語。

日本の漫画のようなイラストと、スペインらしい感情表現のバランスがユニークだと感じます。

 

スペインで2019〜2024年に出版されていた漫画雑誌Planeta Mangaに掲載され、大人気となった本作ですが、このPlaneta Mangaがまた面白い。

xtrend.nikkei.com

rocketnews24.com

 

上の記事にもあるとおり、日本の漫画を大量摂取して育った世代の漫画家が執筆しているので、舞台は日本だったり、擬音が日本語だったり、「To be continued」ではなく「つづく」と書かれていたり。

大きさや装丁は少年ジャンプ風だけれど、『オルターエゴ』以外にも百合漫画が掲載されていて、ジャンルはさまざま。

面白い作品揃いなので、またこちらについては別途レポします。

 

『オルターエゴ』は続編『Alter Ego 2: Noel & June』も発売されています。

こちらは『オルターエゴ』のすぐ後のストーリー。

ノエルとジューンはもちろん、エレナやヒロも登場します!