トーキョーブックガール

世界文学・翻訳文学(海外文学)や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

『真夏の航海』表紙デザイン

[Summer Crossing]

 カポーティが若干19歳で書き上げた『真夏の航海』。

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 毎年この時期になると読み返したくなる。ニューヨークのうだるような暑さ(意外と日本に負けず劣らず湿気てますよね)や、夜のそよ風を肌で感じられるような小説。

真夏の航海 (講談社文庫)

真夏の航海 (講談社文庫)

 

 今日はこの作品の表紙デザインを愛でたいと思います。何はともあれ、まずは日本版のご紹介から。日本版は単行本お文庫も、安西水丸さんがデザインを手掛けており、とにかく素敵!!どちらも大好き。もう世界中の『真夏の航海』の表紙デザインの中でも一等賞なのではないかと。

 こちらは単行本

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 ニューヨークのFlatiron Building (Fuller Building)。モノクロの写真が素敵。やっぱりこのビルは美しい。私、個人的にこの形のビルが大好きで、行く先々で同じような形のビルを探してしまいます。

 ちなみに本家ニューヨーク以外でのオススメは

・トロントのGooderham Building

・大阪・北浜のルポンドシェルビル(レストラン・ルポンドシェルが入っている)の隣のビル

である。はあ……両方ともしばらくお目にかかっていないのでお散歩に行きたい。東京にもあるかしら?

 

 こちらは文庫本

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 安西水丸さんらしい都会的で涼しげな絵。ティファニーブルーが印象的。

 

アメリカ

 夏らしい海のデザイン。

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イギリス

 Penguin Booksのもの。

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アメリカ

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イギリス

 こちらもPenguin。Modern Classics。

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フランス

 海外(アメリカ以外)のものは、ニューヨークを意識しているのが多いようだ。

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デンマーク

 飛んでいるのはカポーティ本人だろうか。

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イギリス

 PenguinのModern Classics。内容のイメージに一番近い気がする。

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 ちなみにスカーレット・ヨハンソンが『真夏の航海』映画化(&監督)に向けて動いているというニュースが数年前ありましたが、その後どうなったんでしょうか。気になります。

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