トーキョーブックガール

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2017年のブッカー賞ショート・リスト

こんにちは。トーキョーブックガールです。

9月17日にマン・ブッカー賞のショート・リストが発表されていました。

The Man Booker Prize 2017 | The Man Booker Prizes

今年残った6冊はこちら!

 

 

4 3 2 1, ポール・オースター 

4 3 2 1

4 3 2 1

 

オースターの7年ぶりの新作。ブルックリンで生まれ育ったアーチー・ファーガソンが生きる4つの人生。パラレルワールドで、関わる人によって異なる人生が出来上がるという小説だそうで、オースターの最高傑作との呼び名も高い作品。

 

History of Wolves, Emily Fridlund

History of Wolves: Shortlisted for the 2017 Man Booker Prize

History of Wolves: Shortlisted for the 2017 Man Booker Prize

 

アメリカ人作家Fridlundのデビュー作。14歳のリンダはミネソタに暮らしている。両親がカルト宗教の信仰者であるということもあり、学校に友達はいない。そんな彼女の生活に、2つの転機が訪れる。1つはグリアーソン先生に歴史についてプレゼンテーションをしてみるように促されたこと。もう1つは優しい隣人の家庭に受け入れられ、生まれた赤ちゃんのベビーシッターとして働くようになったことだ。しかしどちらもうまくはいかず…。思春期の女の子の感情の機微を描いた小説。

 

Exit West, Mohsin Hamid 

Exit West: SHORTLISTED for the Man Booker Prize 2017

Exit West: SHORTLISTED for the Man Booker Prize 2017

 

パキスタン人作家による4作目の小説。ナディアとサイードという恋人の出会い、内政が混沌としてくる国を逃れ難民となった2人の生活を描き出す。

When we migrate, we murder from our lives those we leave behind.

マジカルリアリズムの要素もあるようで、読んでみたい1冊。

www.tokyobookgirl.com

 

Elmet, Fiona Mozley

Elmet: SHORTLISTED FOR THE MAN BOOKER PRIZE 2017 (English Edition)

Elmet: SHORTLISTED FOR THE MAN BOOKER PRIZE 2017 (English Edition)

 

イギリス人作家Mozleyのデビュー作。ダニーの父はボクサーである。父、ダニー、キャシーは父が建てた家(自分のものではない土地に)に3人で暮らしている。 

イギリス北部における貧困を描いた小説。アメリカ南部の状況とも重なるところがあると、アメリカでも支持を受けている様子。

 

Lincoln in the Bardo, ジョージ・ソーンダーズ

Lincoln in the Bardo: A Novel

Lincoln in the Bardo: A Novel

 

日本ではシラキュース大学でのスピーチ『人生で大切なたったひとつのこと』が有名な短編作家ソーンダーズが書いた初めての長編小説。19世紀の幽霊(リンカーン大統領の11歳の息子)にまつわる物語。 

 

Autumn, Ali Smith

Autumn: SHORTLISTED for the Man Booker Prize 2017 (Seasonal)

Autumn: SHORTLISTED for the Man Booker Prize 2017 (Seasonal)

 

イギリス人作家による、EUを離れようとするイギリス(Brexit)を舞台とした小説。

 

6作中3作がアメリカ人作家、1作がパキスタン人作家による小説。

もともとは英連邦、アイルランド、南アフリカ、ジンバブエの作家による英語で書かれた作品のみがエントリーされていたものの、2014年から選考基準は「英語で書かれた小説」に変更。

2016年にはポール・ビーティーがアメリカ人作家として初のブッカー賞を受賞。

今年の受賞作品も気になります。10月が待ち遠しい! 

 

www.tokyobookgirl.com

 

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