トーキョーブックガール

世界文学・翻訳文学(海外文学)や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

韓国文学

2023年・国際ブッカー賞(ロングリスト)の関連本(?)いろいろ

今年の国際ブッカー賞のロングリストにノミネートされたのは13冊。 Permafrostの著者、Eva BaltasarのBoulderとか、初めてノミネートされたブルガリア語&タミル語からの翻訳作品とか、気になる作品がたくさん。 thebookerprizes.com 『鯨』チョン・ミョング…

わたしのサマーリーディング(世界文学編)

もう8月が終わりに近づいているとは、信じられない気持ち。毎年夏以外の季節は、夏に恋焦がれ、到来を待ち望んでいるのに、夏はやってきたと思うとすぐに去ってしまう……。 こちらは、この夏に読んだ本&夏の読書にぴったりだと思った本、いろいろ。 ノルウェ…

夏に読んだ翻訳文学(WIT month)

いよいよ8月も最終日。皆様はどんな読書の夏を過ごしましたか? わたしは実に4年ぶりに、読書に没頭できる夏休みを堪能しました。いろんな方と本の話をする機会もあり、readathonにも挑戦したりして、それはそれは楽しい夏でした! さらに8月はwomen in tran…

3月に読んだ韓国文学 #koreanmarch

去年に引き続き、インスタでは世界文学読みさんたちが「#koreanmarch」を開催していたので、これ幸いと韓国文学三昧な日々を過ごした。色々な方が読んだ本や積読している本を眺めているだけで、幸せな気分に……。 わたしはといえば、新しいものは購入せずに積…

『フィフティ・ピープル』 チョン・セラン(斉藤真理子・訳): とにかく面白くて!

[피프티 피플] もう本当に面白くて面白くて! どのくらい面白かったかというと、読み終わったあとすぐにチョン・セランの日本語訳が出ている作品すべて購入して、かたっぱしから読んでしまったくらい。 フィフティ・ピープル (となりの国のものがたり1) 作者…

『あまりにも真昼の恋愛』 キム・グミ

[너무 한낮 의 연애] 『キム・ジヨン』を読んだ時に、次に読みたいなと考えていた小説。結局、購入してから1年近く積んでしまった。 この晶文社の「韓国文学のオクリモノ」シリーズって、装丁がとても素敵ですね。 CUONの装丁もどれも素敵だし、現代韓国文学…

『82年生まれ、キム・ジヨン』 チョ・ナムジュ

[82년생 김지영] 『VERY』 1月号を読んでいて、「色々と話題になりそうだな」と思った記事があった。 「きちんと家のことをやるなら働いてもいいよ」と将来息子がパートナーに言わないために今からできること、VERY1月号の記事が話題に - Togetter 案の定Twi…