トーキョーブックガール

海外文学や洋書レビューを中心に、好きなことをゆるゆると書いているブログです。

フランス文学

『シルヴィ』 ジェラール・ド・ネルヴァル

[Sylvie]『シルヴィ』を読んだ。 プルーストが『失われた時を求めて』を書くきっかけになった小説とどこかで読んで以来、読みたかったのだ。 火の娘たち (ちくま文庫) 作者: ジェラール・ドネルヴァル,G´erard de Nerval,中村真一郎,入沢康夫 出版社/メーカ…

文学史上最大のダメ女?: 『ボヴァリー夫人』フローベール

[Madame Bovary] わたし、どうして結婚なんかしてしまったんだろう? そんな声が全てのページから聞こえてくるような小説である。 (新潮文庫の表紙の絵も然り。夫人の背中からは、後悔が匂いたつよう。) ボヴァリー夫人 (新潮文庫) 作者: ギュスターヴフロ…

『シェリ』 コレット

[Cheri] 最近、胸焼けするまで恋愛小説を読みたいなあという気分。 『ガーディアンの1000冊』リストのうち、"Love"からいくつか選んで読む予定を立てている。 www.theguardian.com ということで、まずは長らく積ん読にしていたコレットの『シェリ』を。 シェ…

ヴォルテールの『カンディード』とSATC

大学を卒業してもうすぐ10年である。社会で働き始めてもうすぐ10年、でもある。 「もっと真面目に勉強しておけばよかったなあ」と思うことはないのだが、「今だったら、あの授業をもっと楽しんで受けられたなあ」と感じることは本当によくある。 秋の夜長は…

『三銃士』 アレクサンドル・デュマ

[Les Trois Mousquetaires] こんにちは、トーキョーブックガールです。 色々な方の感想をすでにインターネット上で拝見していますが、私はまだ『All for One』を観ていません! 今月末観劇予定なので楽しみ♡ということで…今月は予習も兼ねて、デュマの『三銃…

史上最強の色男:『ベラミ』 モーパッサン

[Bel Ami] 100スーの銀貨を出した釣りを勘定台の女から受け取ると、ジョルジュ・デュロワはレストランの外へ出た。 押出の立派なこの男は、生まれつきと退役下士官のくせでぐっとそり身になったかと思うと、慣れた軍人式の手つきで口髭をひねり、それからま…

『悲しみよこんにちは』 フランソワーズ・サガン

[Bonjour Tristesse] 一番好きな本なんて決められないけれど、一番読み返している本は間違いなく『悲しみよこんにちは』である。 毎年毎年、夏が来るたびに読み返す。 このバカンスの物語は、どうしたって夏の空気の中で読みたいですからね。 夏の旅行にも大…

『脂肪の塊』 モーパッサン

[Boule de Suif] こんにちは。まるで梅雨が明けたみたいに、暑くなりましたね。 長編小説ばかりを続けて読んだので短編集でお口直しがしたくなり、暗い気持ちにならないものを…と、モーパッサンの短編集を手に取った。 気軽に読めて、くすっとしたり、うーん…

『べにはこべ』バロネス・オルツィ

[The Scarlet Pimpernel] ちょっと前のことになりますが、宝塚歌劇団・星組の『スカーレット・ピンパーネル』を観てきました! 素晴らしかった〜…紅ゆずるさん・綺咲愛里さんのトップスター就任お披露目公演だったのですが、パーシー役の紅さんは立ち姿はど…